株式会社トンボ楽器製作所
★このページは『TOMBO祭2025』のコンテンツであり、2025年11月24日時点の情報となります。
グランプリ受賞者
缶がえる さん
- Q. TOMBO祭アワード、グランプリ獲得おめでとうございます!
まずは率直な感想をお願いします。
率直に言って、「うれしい!」のひと言につきます。ありがとうございます!
今回は、自由に設定できる「フリーミッション」を大いに活用し、思うままに作品を投稿させていただきました。
昨年よりもさらに楽しく参加させていただき、本当に充実した時間となりました。
- Q. 缶がえるさんは昨年もグランプリを獲得し、2連覇を達成いたしました。
このTOMBO祭アワードのグランプリを獲るためには、エントリーの数ももちろん必要ですが、多様なカテゴリーに対応できるマルチな才能が求められると思います。
缶がえるさんにとって、創作のモチベーションの根底にあるものは何でしょうか?
私は音楽を本格的に学んだことがありません。義務教育のころは、「音楽」が最も苦手な教科でした。
しかし、人生とは不思議なものです。ある日、付き合いで地元の教育講演会に出席した際、講演者の方が突然、複音ハーモニカを取り出し、「赤とんぼ」を演奏されたのです。あまりにも美しく、心の琴線に触れる音色に感動し、それ以来、ハーモニカに触れない日はなくなりました。
この時の体験が心の根にあるからこそ、ハーモニカの音を通じて何かをお届けできれば――そんな気持ちが今も続いており、それが創作の原動力になっているのかもしれません。
また、私には音楽の師はいません。学ぶといえば、教則本や模範演奏、YouTube上の作品を参考にする程度です。音楽の道を進むうえで足りないことは多いと思いますが、しがらみがない分、自由にハーモニカを楽しめていることが、むしろプラスに働いているのかもしれません。
- Q. 楽器メーカーのフェスですので、どうしても演奏系にエントリーが偏ります。
情報発信ツールが豊富で、常に新しい技術が登場するのがネット社会です。
そのため運営としてはオンラインフェスであるTOMBO祭では、演奏系以外のカテゴリーも大事にしたいという思いがあります。
缶がえるさんが他のカテゴリーにも積極的にエントリーされていることで救われている部分が多々あります。
缶がえるさんは演奏系以外のカテゴリーについてどのように考えているか、率直にお聞かせください。
ハーモニカは楽器ですから、「私もハーモニカをやってみようかな」と思うきっかけは、やはり演奏に魅せられた瞬間だと思います。その意味で、演奏系のカテゴリーはとても重要です。
一方で、「ああ、ハーモニカね!」と関心を持ってもらう機会も、演奏系カテゴリーへつなげる前段階として大切だと考えています。
たとえば今なら、生成AIを活用して“あり得ない絵”で驚きや笑いを誘ったり、野外でハーモニカがさりげなく映り込んだ写真を使ったりするのも面白いですね。ハーモニカはポケットに収まる手軽な楽器なので、「アウトドアの充実ツール」として発信することができそうです。
そのほか、最近は「BGM系」のカテゴリーにも興味が出てきました。演奏系の派生ではありますが、 「魚釣り × BGMハーモニカ」「旅行 × BGMハーモニカ」「グルメ・ハッピー × ハーモニカ」などのように、演奏を主役にせず、サブとして添えることで、さまざまな分野に広げられる気がします。
また、文芸系にも関心があります。サラリーマン川柳のように、日常生活の中に登場するハーモニカも、とても魅力的だと思います。
これからも視野を狭めず、ハーモニカのいろいろな可能性を探っていきたいです。
- Q. 缶がえるさんの作品からは、ご自身がハーモニカ演奏を楽しむと同時にハーモニカの魅力を多くの方に知って欲しい、という思いが伝わってきますが、その動機はどこにあるのでしょうか?
先の返答と被りますが、かつてハーモニカに魅せられたからだと思います。一般的には「なんだ、ハーモニカか」と思う人が多いかもしれません。しかし視点を変えれば、「多くの人がハーモニカという存在を知っている」ということでもあります。
ハーモニカをきっかけに、人生がさらに楽しくなる人がまだまだたくさんいるかもしれない――そう思うと、なんだかワクワクするのです。
その人の持っている音、「和音」「雑音」、そして「息づかい」や「ちょっとしたミス」さえも魅力になり得る。
そんなアナログ楽器・ハーモニカに魅せられた一人として、純度100%の気持ちこそが、私の動機になっているのだと思います。
- Q. TOMBO祭アワードにはもっと多くの方が、色々なカテゴリーにエントリーして欲しいと思っていますが、どうしたらそれが実現すると思いますか?
すでに実施されていることもあるかもしれませんが、参考までに箇条書きで整理してみました。
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● 学校・音楽教室・地域サークルへの企画案内
教室単位や仲間同士で応募することで、「みんなで出よう」という雰囲気をつくる。
※動画投稿がハードルになっている場合は、無償でサポートしてくれる企画支援者を募ることも視野に入れる。
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● ハーモニカ・アコーディオン購入者へのチラシ同梱
オンライン購入時の同梱に加え、楽器店との連携も行う。
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● 参加ハードルを下げる工夫
「初心者OK」「気軽に参加できる」雰囲気づくりのために、たとえば「初めてのエントリー歓迎部門」などのライトなカテゴリーを設ける。
※見本動画の公開
「上手さ」よりも「楽しさ」や「表現の多様性」を重視する姿勢を明示し、「音楽の楽しみ方はいろいろあっていい」というメッセージを打ち出す。
「このくらいの感じでOKです」という参考動画を公開し、参加への安心感を与える。(過去の作品でも構いませんが、初期の鷲づかみ杯のように10秒以内の短い作品の方が参加しやすいかもしれません。)
※個人的には、「赤とんぼ杯」なんていうのも良いかなと思っています(笑)。社名との相性も抜群ですし、少し練習すれば誰でも演奏できます。
童謡ということもあり、「上手さ」よりも「個性」を皆で味わえそうです。秋のコンテストにもピッタリですね。
- Q. それでは最後に、TOMBO祭アワードのグランプリを目指す人へ向けてメッセージをお願いします。
日ごろからハーモニカの演奏動画や画像を制作している方は、誰もがグランプリを狙える可能性を持っています。
私自身も、最初は「録音して自分の音から学ぶ」という姿勢から始まり、やがて10秒間の鷲づかみ杯などのコンテストに参加させていただくようになりました。
ほんの小さな一歩が、ハーモニカを楽しむ大きな道につながることがあります。
どんな音にも魅力があります。まずは気軽にチャレンジしてみましょう。
そして、一緒にハーモニカを楽しんでまいりましょう!

