トンボ楽器製作所
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株式会社トンボ楽器製作所

トンボ楽器製作所
インターネットメディアの可能性

★このページは『TOMBO祭2023』のコンテンツであり、2023年11月26日時点の情報となります。

だいちゃんぐ。 - Profile -

YouTubeや地元、愛媛県伯方島のイベントを中心に活動。 動画はハーモニカの初心者向け講座やリモートでのコラボなど音楽を中心に投稿。

〜夢はでっかく!なんて言わない。小さな島でも音楽で楽しめる!田舎でもYouTubeチャンネル登録1000人超える!“ “「お!田舎でもやれるじゃん!」ってところを見せたい!そして大きな目標は僕の住んでいる島の人口『6,000人超え!!』です('ω')ノ〜

という最初の目標登録者数1,000人をすでに大きく上回り、2023年8月1日現在、3,430人となっている。さらに大きな6,000人という目標を掲げて更新を欠かさないYouTube活動は着実にファンを増やしている。


長井:

株式会社トンボ楽器製作所がTFC-On-Lineの立ち上げを行った頃、一つの参加型イベントとして動画コンテストを開催することになりました。
その過程で、ネットの中でハーモニカの動画は「誰がどんな内容」で投稿しているのだろう?と、より掘り下げて視聴するようになりました。
すると、今まで気が付かなかったチャンネルや動画を目にする機会が増えてきたんです。
長年ハーモニカやアコーディオンに関する動画は視聴してきたつもりではいましたが、改めて探してみると見逃してしまっている動画も多かったんですね。
私が「だいちゃんぐ。MUSIC TV」の存在を知ったのはそんな頃だったと記憶しています。
登録者が増えてきており、検索にもヒットしました。
弾き語りをテーマにした動画の中でも特にハーモニカの講座などを充実した展開をされているチャンネルだと思いました。
まずはお名前についてですが、「だいちゃん」までは想像がつくのですが(笑)「だいちゃんぐ。」という名前の由来を教えていただけますか?

だいちゃんぐ。:

たくさんのYoutubeチャンネルがある中、見つけて頂き本当にありがとうございます。
僕には4つ年上の兄がいるのですが、その兄が中学生になり、英語の勉強が始まりました。
僕はまだ小学生で、日頃から兄の影響を受けていたのですが、英語を習いたての兄が僕にこう言いました。

「"だいちゃん"はな、英語ではDaichangっていうふうに"g"が最後につくんよ。」

それを小学生の僕は素直に"だいちゃんぐ"という風に読んだのがキッカケです(笑)
最後に「。」が付くのはその当時音楽業界を盛り上げていた『モーニング娘。』『つんく♂』などアーティスト名の後ろに何か付く方がインパクトがあると思ったからなんです(笑)

長井:

そういう理由からの「ぐ」だったんですね!
確かに名前の後に何かつけるのはありますね(笑)
「キンタロー。」、「関ジャニ∞」、「藤岡弘、」間ですけど「つのだ☆ひろ」もありますよね。
音楽との出会い、影響を受けたアーティストについてお聞きしたいのですが。

だいちゃんぐ。:

中学生の頃、その兄の影響でカラオケに夢中になりました。
その頃から文化祭で友達と歌ったりしていましたね。

当時ギターやハーモニカを演奏する事はできませんでしたが、それが音楽との最初の出逢いです。楽器との出逢いは高校に入ってからです。
その当時『SLAM DUNK』を擦り切れる程読んでいた僕は、何を勘違いしたのかバスケ部に入部しました。そして実力の差を思い知り、すぐに退部(笑) 「モテる」が全ての青春時代でしたので、運動部でない僕は「モテたい」という不謹慎な理由を片手にギターを手にしました。(笑)
同時にテレビ、『ウォーターボーイズ』を録画して幾度となく見ていて、「高校の3年生の学園祭は一度しかないんだよ!」そんな言葉に感化され、当時高校2年生の僕は「文化祭で音楽をしたい!」そう思い仲間を集いました。
音楽好きな仲間に声を掛け、大好きな「ゆず」のギターを披露するも、ここで問題が発生。
「ん?それはどこの部分のギターを弾いているの?「ゆず」ならハーモニカがないとわらかん。」せっかく練習したギターをそんな風に言われたのが悔しくて...
そこから僕は文化祭で一緒に歌ってもらう仲間を説得するためハーモニカを練習し始めました。(笑)



憧れのアーティストは今も昔もずっと、ずっっっと「ゆず」さんです。
今も昔も『ドラえもん』が大好きで、毎週録画しては何度も観ていましたので、 そこでエンディング曲として「ゆず」さんの『またあえる日まで』に出逢いました。

当時の「ドラえもんテレビスペシャル」でゆずの北川悠仁さんがアドベンチャーキャンプの子たちと一緒に『またあえる日まで』の歌詞を考えるドキュメンタリー映像が流れました。
「こんなに成功している人なのに、なんて庶民的で楽しそうに音楽をしている人なんだ…」
庶民的という言葉は失礼かもしれませんが、僕の中でそう感じたからこそ「ゆず」の音楽をとても身近に感じました。
それからというもの、シングルのカップリング曲、アルバム曲などCDが擦り切れる程聴き込みました。

余談にはなるのですが、僕はゆずさんにお逢いした事があります。
これには自慢と後悔が入り混じるのですが、「ゆず」さんのアルバム『2』に付属していたハガキで「LIVE後のゆずに会える?バックステージパス」に応募し、まさかの当選を果たしました。「各公演約10名限定でライブ後のゆずに会える」という人生の運を使い切ったのではないか?と思う程衝撃的な出来事でした。

今でも後悔しているのですが…神と崇める「ゆず」さんを目の前にし緊張はピークに達し、「い、いつも元気もらっています」などしか言えず、「お前本当にファンなのか?」と思われても仕方ないような態度しかできませんでした(苦笑)
せめて、僕宛ての名前でお二人のサインをお願いしていれば...
僕の中で最高の思い出でもあり、また夢にまで出る程、後悔している出来事でもあります(笑)



長井:

「ゆず」さんが大好きなんですね。
我々も時々バックステージパスでお会いできることがありますが、お仕事でもあるので平静を装います(笑)以前一緒にお写真をお願いしたこともありますが、こっそり保管してます。
さて、そんなだいちゃんぐ。さんがYouTubeを始めようとしたきっかけ、目的はなんでしょうか?

だいちゃんぐ。:

僕がYouTubeを始めたきっかけは『中田敦彦のYouTube大学』です。
音楽関係でない事がよく意外だと言われます(笑)
20代前半は仕事をしながらでも音楽をする機会が多く、よくイベントに参加しては歌っていました。
20代後半に差し掛かる頃、仕事について悩む時期があり、「ずっと今の仕事をやり続けられるのか?」と人生について真剣に考えるようになりました。
そして色々考え抜いた結果、『仕事をしながら看護学校に通う』という道を選んだんです。
看護師であれば自分の健康・親の健康を考える事ができ、そして田舎でも仕事があると思ったからです。

長井:

おっと、YouTubeのきっかけは意外でしたね。しかし思い切った選択でしたね。
仕事と勉強を両立させるのは大変ですよね?
それでも音楽は継続して活動されていたのですか?

だいちゃんぐ。:

そうですね。当時はやはり、仕事と学校の二刀流の生活では趣味に時間が取れず、自然と音楽の趣味とは距離が空いていきましたね。
それから3年が過ぎ、無事に看護師国家試験に合格して「仕事だけ」になった事により時間に余裕ができるようになったんです。

そんな時、世間ではYouTubeが流行っている事を初めて知りました。(笑)
人生について勉強するため著書を読み漁っていた僕は、自然と教育系YouTuberである『中田敦彦のYouTube大学』に出逢いました。
動画を見て行く中で『発信する事の楽しさ』を学び、そして中田敦彦さんの名言である「人は何者にでもなれる、いつからでも。」この言葉に感銘を受け、「自分もSNSで発信していこう!」と思ったのがYouTubeをはじめたきっかけです。

YouTubeをはじめた目的は「自分の趣味で1円でも稼ぐ!!」です。
本当は「みんなにハーモニカを広めたい」とか「音楽を共有したい」というような言葉を使った方がいいのかもしれませんが。(笑)

看護師の道に進む前、仕事がうまくいかなくった時でも趣味を楽しんでいました。
そんな時、仕事場の人に「君の趣味の絵や音楽は1円にもならん、プライベートでも仕事の勉強をしなさい」というような言葉があったんです。その言葉がすごく心に残っていて「僕の趣味に費やしてきた時間は意味がなかったのか?」と思っちゃいました。
そんな時、YouTubeでチャンネル登録者数1,000人を突破すれば収益が発生する事を知りました。「これなら田舎に居て、きちんと仕事をし、副業として趣味をお金にできる!」
そう確信し、切磋琢磨しながら企画を考えたのち、ハーモニカの動画に辿り着きました。

長井:

いやいや、正直なところを語っていただけて嬉しいですね。
もちろん、「趣味」は自分の人生を豊かにしてくれるものだと思いますが、「副業」としてはじめたYouTubeのツールに「趣味」の音楽が役立ったわけですよね。
このところチャンネル登録者数がすごく伸びている印象があります。
内容も充実されており、更新頻度も高いと思いますが、ご自身で他に何か要因があると思いますか?

だいちゃんぐ。:

①こだわりすぎない、②露出を増やす、③結果を気にしないという事を意識しました。
過去の僕は完璧主義なところがあり、1つの動画編集に2~3週間かかっていました。(笑)
投稿した動画の視聴者の反応がどうか確認し、反応が悪ければ落ち込む時間も含めて月に1〜2本の動画しか投稿できていませんでしたね。
「有名YouTuberが毎日投稿している時代、月1〜2本しか投稿をしない田舎のおっさんのチャンネルを誰が応援したくなる?僕のこだわりはあくまで僕の中のこだわり。
視聴者さん目線で考えないと」そう客観的に意識し、投稿頻度を増やし、動画も視聴者目線でリクエストに応える動画を多くしていきました。
今では週約2本のYouTube動画、short動画、TikTok、Instagramと様々な方向に露出頻度を増やしていきました。

長井:

動画についてですが、非常にわかりやすく編集されていると思います。
よろしければご使用の機材、ソフト、また編集で心掛けていることはありますか?

だいちゃんぐ。:

パソコンはデスクトップパソコンで『Intel core i7』です。
「ゲーム配信や動画編集ができる程度のもの」とういう事でそれほど高機能なグラフィックボードも搭載されていません。
今思えばCPUもグラフィックボードももっと良い物にすればよかったと思っています。
使用ソフトは『Adobe』や『VEGAS Pro』を使用しています。
マルチモニターにして左を編集画面、右を動画確認画面にしています。

編集で心がけているところは『動画のテンプレート化』です。
弾き語り動画はそのまま投稿していますが、『ハーモニカ解説動画』など尺が長くなる動画はいつも見て頂いている方にわかりやすいように、①曲説明、②使用ハーモニカの説明、③ハーモニカの吹き方の説明、④実践…という風にテンプレート化しています。
他にはなるべく見やすいように「えーっと」「あの…」などのいらない部分をジェットカットするようにしています。



長井:

プロフィールに、“夢はでっかく!なんて言わない。小さな島でも音楽で楽しめる!”
“「お!田舎でもやれるじゃん!」ってところを見せたい!”とありますが、地元、愛媛県伯方島で活動されるこだわり、メリット、デメリットなどがあればお聞かせいただけますか?

だいちゃんぐ。:

「地元を元気に!」をモットーに地元を中心に、兄と2人で「中村兄弟。」というユニット名で活動しています。田舎のメリットは「情報伝達の速さ」です(笑)
田舎はすぐに世間話が広がるため、僕らの活動もすぐに話が広がりました。 初めて話す人でも「あの中村兄弟。かね?」となる事が多くあります。(笑)

デメリットは「お客さんが少ない」事です。僕が産まれた当時は8,000人以上いた伯方島の島民ですが現在は6,000人を割り、平均年齢も高くなっています。
そんな中コロナ禍になり、イベントも全て中止。音楽をする環境が0になりました。
ちょうどコロナが流行る前に初めていたYouTubeで音楽活動をすることが出来たので、今ではそのデメリットもなくなりました。

長井:

「中村兄弟。」実名出てきました。
ここも「。」ですね(笑) YouTubeの他、地元、愛媛県伯方島のイベントを中心に活動とありますが具体的にどんなイベントに参加されていますか?

だいちゃんぐ。:

コロナ前は地元夏祭りでのイベント、神社でのイベント、年越しライブ、地元介護施設や保育施設などで歌わせていただいてました。



現在コロナ禍で夏祭りでのイベントはなくなり、施設での活動もなくなりましたが、僕が住んでいる地元の氏神神社「喜多浦八幡大神神社」では毎年「年越しライブ」をさせて頂いています。



最近はリアルタイムではなくYouTube配信での年越しライブとなっておりますが、今年で11回目になります。
神社スタッフの方にはいつも本当にお世話になっており、僕達が活動し始めた当初より応援・協力を頂いております。
「その恩返しをしたい」と思い、YouTubeチャンネル登録者数が1,000人超える度に『チャンネル登録者数の数だけお賽銭する』という動画を撮らせて頂いております。
本当に素敵な神社なので是非色んな方に足を運んで頂きたいと思っています。



長井:

弊社YouTubeチャンネルのTOMBO STATION!!のMC「佐々木優太」さんは神社ソムリエでもありますので今度詳しく聞いてみたいと思います!
いや、ロケで行ってみたいですねー(笑)

趣味にイラスト作成、筋トレなどの記載がありますね。
Instagramではイラスト、筋トレ、他に熱帯魚の投稿も拝見しています(笑)
YouTubeの他、イラスト作成、身体づくり、水槽を整えたりと、何か趣味に一貫性がある気がしますが、そのバイタリティには感心します。
お仕事と、音楽・YouTube活動の両立だけでも大変かと思いますが、その他の趣味との時間の使い方についてどのような工夫をされていますか?

だいちゃんぐ。:

細かく見て頂いて本当にありがとうございます。(笑)
時間の使い方の工夫はまだまだ勉強中ですが、「優先順位を常に意識する」を心がけています。
読書が趣味なのですが、たくさん本を読んでいく中で『時間の大切さ』について最近特に勉強しています。
成功している人とそうでない人、人それぞれ寿命は違いますが、唯一平等に与えらているものが『時間』です。
みんな「時間がない」と嘆いていますが、では成功している人が僕らより時間があったのでしょうか?そんな事はありません。
かの有名なスティーブ・ジョブズの名言で「なにをしないのかを決めるのは、なにをするのかを決めると同じくらい大事だ」というものがあります。
まさにこの言葉どおり自分の行動・考え方に優先順位をつけるよう意識しました。
そして人間が最も幸せに感じられるフロー状態になれる事を優先していきました。
フロー状態とは簡単にいうと「時間を忘れる程に夢中になれること」です。
「今日は何もできなかった」ではなく、「今日はこれに集中できた」というふうに「できた」を増やしていき、それを継続する自信に変えていきました。





長井:

非常にポジティブで良いですね。私も見習いたいです。
プレイヤーの方の発信は、メーカーが発信する情報より身近で、リアル感があってすごく良いと思っています。
引き続き、楽しくてためになる「弾き語り&ハーモニカ」の動画投稿を期待しています。

最後に、「これからハーモニカを始めたい!」「ハーモニカをうまくなりたい!」という方へメッセージをお願いします。
また、YouTube、その他SNS含め、今後の展開などを教えてください。

だいちゃんぐ。:


ハーモニカを始めてみたい!という人に伝えたい事は2つあります。
「完璧を目指さずにまず吹いてみて!」「TOMBOさんのハーモニカはプロ仕様なのに庶民でも手が届きやすい」という事です。
音楽をしていく中で、応援してくれる方もいれば批判的な方にも必ず出逢います(笑)

批判コメントは社会問題になっていますが、本当にすごくパワーがあるため引っ張られます。僕も音楽をやっていく中で、直接言われたり、SNSで書き込みをされた事もあります。
「完璧でもないのに歌うな」「ハーモニカ完璧じゃないのに解説するな」そんな事を言われた事も多々あります。
ではその人たちのいう「完璧」とはどの様な状態なのか?それぞれ違うと思うんですよね。
例えれば、僕達は日本語を話します。ものすごく丁寧な言葉は使用できなくても意思疎通を問題なくできます。
そう考えれば批判を気にして完璧を目指していてはいつまで経っても何も始める事はできないと思うんです。
是非「思い立ったが吉日」ではありませんが、ハーモニカやってみたいと思う方がいればその気持ちを大切にして、是非手にとって吹いてもらいたいと思います!

そして僕の動画内でコメントとして頂いた言葉なのですが、「こんなに安価でプロ仕様の楽器を使用できるなんてありえない」本当にそうだと思います。
ギターやピアノなど、他の楽器であれば値段がピンからキリまであります。 「憧れのアーティストの楽器が欲しい」と思えば何十万円も何百万円も必要になります。
しかしTOMBOさんのハーモニカであればあの「ゆず」さんや「長渕剛」さんが使用しているハーモニカを数千円で購入する事ができます。こんな事は普通に考えてあり得ません。

「ハーモニカをやってみたい!」と考えている方は是非TOMBOさんのプロ仕様のハーモニカを試してみて頂きたいと思います。
僕が「ゆず」さんの音楽を「身近に感じた」ように、僕もYouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSを中心にハーモニカの演奏が誰かにとっての「身近な音楽」となるようこれからも音色を奏でていきたいと思います。

今回はこんな素敵な機会を頂き、本当にありがとうございました。

長井:

これから楽器を始める方へのメッセージ、ありがとうございます。
そうですね。楽器をはじめる、誰かの前で演奏するというのは少々勇気がいることでもありますよね。我々、「トンボバンド」というバンドがありまして、社員で構成されたメンバーで演奏会などに参加する事があります。YouTubeで演奏したり...
ハーモニカ製造のプロではありますが、演奏のプロではないので皆さんの反応が気になることはあるのですが、「メーカーの人間も音楽が好き!」っていう姿勢が大切だと思って演奏するようにしています。
これからハーモニカをはじめる方にも是非、気軽に手にとり、自由に吹いていただきたいと思っています。
そして、そんな方たちが参加しやすいオンライン・コンテンツをお届けできればと思います。
だいちゃんぐ。さん、ありがとうございました!




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